了解しました。承知しました。かしこまりました。の使い分けはできていますか?
何気なく仕事でも使用している言葉が間違えていないのかふと気になることってありますよね。
「了解しました」の意味は「理解しました」
「了解しました」の意味は「理解しました」です。 「了」という漢字には「はっきりわかること」という意味があり、「解」という漢字には、「問題をとく・わかる・わからせる」という意味があります。 「了解」は「わかる・理解する」という意味の言葉が二つ使われた言葉で、「物事の意味内容、事情などを理解すること」ということです。 簡単に表現すると、「理解した」という意味になります。 また、「了解した上で承認すること」という意味があります。 つまり、「了解しました」は、「理解しました」という意味です。
「了解しました」は丁寧語
「了解しました」は、「了解」という言葉に「しました」を付けた丁寧語です。 「了解しました」は、同僚などの立場が同じ人や、部下に使用する言葉とされています。
了解しました」の使い方
「了解しました」一般的な使い方
「了解しました」は、上記で説明したように、「丁寧語」です。 同僚や目下の人に、言われた事を「理解して、受け入れました」ということを「わかりました」というカジュアルな敬語で使用する場合に使用します。 例えば、「13時までに書類の提出をお願い致します」と部下に言われた時に、そのことを理解できたのであれば、「了解しました」と返事として使用します。
「了解しました」を用いた例文 「会議の日程変更の件、了解しました」 「詳しい事情を聞き、すぐに了解しました」 「了解しましたとだけ簡単に返事をされた」
「了解しました」はビジネスシーンで目上の人には使わない方がいい
「了解しました」は、丁寧語である為、ビジネスシーンで目上の人の使用することは避けたほうがよいとされています。 目上の人と会話をする場合、話し手が自分にある時は、相手に敬意を示す為にへりくだった表現をする必要があります。 相手に敬意を示す表現をする場合は、「丁寧語」ではなく「謙譲語」を使用することが基本となる為、「了解しました」は、ビジネスシーンで、目上の人に使用することはふさわしくないとされています。
「了解しました」を使っても大丈夫な場面
「了解しました」は、同僚や目下の人に対して使うのはもちろん大丈夫ですが、場合によっては上司に対して使用しても大丈夫です。例えば、距離の近い上司に対して、常に「承知いたしました」では、「仕事と割り切っている」「距離を置かれている」と上司に思われ、距離を縮められない可能性があります。相手との関係性や時と場合によりますが、「承知致しました」と答えるよりも「了解しました」や「分かりました」と答えたほうが、上司との距離が縮まり仕事を円滑に進めることができることもあります。それぞれの表現の違いをしっかり覚え、目的やTPOに合わせた適切な言葉づかいを心がけましょう。
「了解しました」「承知しました」の違い
▶「了解しました」・・・「理解しました」
▶「承知しました」・・・「内容を理解して聞き入れること」
「承知しました」の意味は「内容を理解して聞き入れること」
「承知しました」の意味は、「内容を理解して、聞き入れること」です。 相手の依頼や、希望、命令などを聞き入れる場面で、「承知しました」という使い方をします。 また、「承知しました」は、「わかりました」の謙譲語です。
「承知しました」を用いた例文 「ご希望の条件、確かに承知しました」 「私は断る理由もなく承知しました」 「連絡先変更の件、了承しました」
「了解しました」の類語・言い換え
かしこまりました
「かしこまりました」は、「命令・依頼などを受け入れる意を表す丁寧な言い方」です。 「かしこまる」という言葉には、身分の高い人の前で、謹みを表すという意味合いがあります。 「かしこまりました」は、目上の人など、相手が言ったことに対して「かしこまって、承知する」という場合に使用します。
「かしこまりました」を用いた例文 「かしこまりました、ではそのように対応させていただきます」 「かしこまりました、検討させていただきます」 「かしこまりました、後ほど連絡させていただきます」
了承しました
「了承しました」は「事情を理解して承知しました」という意味です。 「了解しました」と同様に、「了承しました」は丁寧語である為、基本的には同僚や、部下など目下の相手に対して使用する言葉です。
「了承しました」を用いた例文 「次回の会議についてのお話、承知しました」 「承知しました、次回までに準備いたします」 「値段の変更につきましても承知しました」
わかりました
「わかりました」は、「物事を理解しました」という意味です。 「わかる」の丁寧語が、「わかりました」になります。 「わかりました」は、敬意が足りないを感じる人も多いので、目上の人に対して使用ことは避けたほうがよいでしょう。
「わかりました」を用いた例文 「午後に伺えばいいのですね、わかりました」 「思っていたほどの重労働ではないことがわかりました」 「開催時間の記載に間違いがあることがわかりました」
承りました
「承りました」は、「引き受けました」という意味です。 「引き受ける」の謙譲語が「承る」になります。 また、「聞く」の謙譲語でもあり、「質問があれば承ります」というような使い方をすることもできます。
「承りました」を用いた例文 「〇月〇日にご予約を承りました」 「私、〇〇が承りました」 「本日がお誕生日であると承りましたので、お花をご用意させていただきました」
最後に
しっかりと言葉を使い分けて会話を進めることができれば臆することなく話しをすることができるので一度気になればご自身の使った言葉を検索してみるのも勉強になりますよ。
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